ク「用?」
稀「うん。さっき刹那にコレ渡してきてって頼まれたから」
「ハイッ」とクロムにさっき俺等が貰ったのと同じ様なお菓子が沢山入った袋を渡す。どうやら部屋にいると思った稀琉は、用事を装うために一端刹那の所に戻ってお菓子を貰ってきたらしい。流石やな。
ク「あぁ」
クロムがお菓子の袋を受けとった。
ロ「おっ?これ新作のお菓子じゃん。流石刹那だなー」
ク「にしてもこんなにはいらねぇんだけどな」
素っ気なく答えるクロムを気にするわけでもなくロスは笑った。
稀「確かに届けたからね〜。それにしても…さっきの話の続きじゃないけど本当にクロム暑くないの?」
「毎年思ってたんだけど…」と心配そうに聞く稀琉。
ク「暑くねぇよ。寧ろ丁度良い」
丁度良いて…。ほんまサイボーグなんやないのか…。寒さに弱いサイボーグ。
ロ「確かに季節感0もいいとこだな」
ク「知らねぇよ」
麗「そう言うロスもあんま変わらんとちゃう?」
クロムの様なコートではないがほぼ全身黒の服装のロスにそう突っ込む。
ロ「分かってねぇな〜麗弥は。よく見てみ?ファーがついてないだろ?それにこいつみたいにファスナー締めてないし下は半袖だし?」
コートを少しずらしてロスは得意げに応えた。確かによく見るとフードの所についているファーはついていない。生地もクロムのよりも薄めなのが見て分かるし、白の丈の長い猫のイラストが入ったTシャツを着ている。…と言ったものの暑そうなことには変わりない。暑くてもそんな格好をしているのには理由があるんやろか?折角だからこの流れで聞いてみんのもええよな。
麗「クロムもそうやけど夏もコートを着るこだわりでもあるん?」
ロ「もちろん理由はあるよ〜。俺、強い日差しは嫌いでさ〜。日焼けするし日光に当たりたくないんだよな〜」
麗「え!?理由それ!?マジ!?」
まさかの日焼けが理由だとは思わず声が大きくなる。
ロ「マジマジ。クロムはよく分からないけど俺はマジ。日に焼けると赤くなるし痛いしさ〜」
それはそうやけど!俺等メンズだよね?あんま気にしなくてもえーんとちゃうん?そう思ってた俺の耳に飛び込んできたのはまさかの発言であった。
稀「分かるー!痛いよねー!オレも日光に弱くてさ〜。結構気を使ってるんだよねー…」
麗「え!稀琉もだったん!?」
稀「アレ?言ってなかったっけ?実はそうなんだ〜。いつも外行く時は日焼け止めクリームを塗ってるし帽子の角度も気をつけてるの」
任務の前に帽子の角度を直していた稀琉を見て納得した。なんかそのこだわりの角度が何年も一緒に居るのにいまいち分からなかったのは夏限定で直してるからか!と妙に納得してしまった。
ロ「帽子の角度直すの分かるな〜。俺は帽子じゃなくてコートのフードだけど昼間出る時は必ずつけてるし。日焼け止めクリームは一回試したんだけどなーんか匂いがダメでさ」
稀「匂いとか合う合わないあるもんね…そうだ!良かったらオレのおすすめの日焼け止めクリーム教える?もしオレのでよかったら一回使ってもらっても構わないし!」
「何種類かあるから」と笑顔で言う稀琉に「いいのかー!助かるよ〜」とまるで女子高生みたいにキャッキャしている2人。…アレ?俺の周り…女子力高い人ばっか?え?まっ、待って待って。まさかクロムも!?
助けを求めるような目でクロムを見ると呆れたように首を振る。
ク「…一緒にすんな。俺は元々肌が白すぎるから人前で肌を見せんのが嫌なだけだ」
それを聞いて少し安心する俺。良かったー…。しかし安心も束の間3人の肌の白さを見て「…俺も少しは気をつけるか」と思ったのであった。
麗「コートは分かったんやけど…熱中症とか大丈夫なん?」
ひとしきり話し終わったロスに先程の会話の続きをする。
ロ「大丈夫!クールビズだから問題なし♪」
俺に向かってピースをするロス。…まぁまだ初夏やし…クロムよりは薄着だからってことなんか…。
麗「それにしても黒はないんじゃないん?日光吸収するやんか」
ク•ロ「「黒以外は着る気がおきない」」
大真面目に同時に答えた2人に感心してしまう。
麗「あら〜…見事なハモリやね」
すると稀琉が笑いながら「ずっと思ってたけどクロムもロスも仲良しだよね。いつも一緒に居るし服装も似てるし」と言った。
ク「はぁ!?」
麗「あ〜確かに」
初めて会った時に既に2人は一緒に過ごしていた。部屋も同じで髪色や目の色も雰囲気も似てるし、常に一緒に行動している為、初めは名前を逆に言ってしまい睨みつけられることも多かったのを思い出す。
ロ「あらら。仲良しだってよ〜?」
笑うロスに対してクロムは反論する。
ク「気持ち悪いことを言うのはやめてくれ」
顔をしかめながら片手で顔を覆ったクロムは本当に嫌そうだ。…なんでそんなに嫌なのに部屋も一緒なんやろ?その疑問が喉まで言葉が出そうになったが怒られる未来しか見えなかったので飲み込んだ。
ロ「まっどっちかっていうと俺はこいつの兄貴みたいなもんだからな♪」
ク「調子にのんな」
ロ「あっ、間違えたな。保護者…かな?」
ク「ぶっ殺すぞ」
ロ「さっきから言葉遣いが悪いぞ。何処からそんな悪い言葉が出てんのかなぁ?」
笑顔の中に怒りマークを浮かべながらロスは「このお口かなぁ〜?」と後ろからクロムの首に手を回して口を引っ張った。
ク「離せ!気持ち悪い!」
ロ「言ったそばから直さねぇ悪い子には教育が必要だなぁ?」
ク「ガキ扱いすんな。マジで殺すぞ!」
そう言いながら暴れるがまぁ、ロスの方が力があるので…もがくだけになってしまっている。…やっぱ見た目通り力はそんな強くないんやな、クロム。…こう見てると尚更クロムが女の子に見える。口に出したら怒られるから言わんけど。
稀「やっぱり仲良いよねー。クロムとロスって」
稀琉がクスッと笑いながら言った。
麗「せやなぁ。初めて会った時から一緒やしな」
稀「だよね」
ク「離せって言ってんだろ!この変態が!」
ロ「変態じゃありませーん。逆に女みたいなクロムくんに言われたくありませーん」
ク「俺は女じゃねぇって言ってんだろ!死ねっ!」
そんな2人を暫く眺めていたが、クローがクロムを呼びに来たので、クロムは部屋を出ていった。
稀「うん。さっき刹那にコレ渡してきてって頼まれたから」
「ハイッ」とクロムにさっき俺等が貰ったのと同じ様なお菓子が沢山入った袋を渡す。どうやら部屋にいると思った稀琉は、用事を装うために一端刹那の所に戻ってお菓子を貰ってきたらしい。流石やな。
ク「あぁ」
クロムがお菓子の袋を受けとった。
ロ「おっ?これ新作のお菓子じゃん。流石刹那だなー」
ク「にしてもこんなにはいらねぇんだけどな」
素っ気なく答えるクロムを気にするわけでもなくロスは笑った。
稀「確かに届けたからね〜。それにしても…さっきの話の続きじゃないけど本当にクロム暑くないの?」
「毎年思ってたんだけど…」と心配そうに聞く稀琉。
ク「暑くねぇよ。寧ろ丁度良い」
丁度良いて…。ほんまサイボーグなんやないのか…。寒さに弱いサイボーグ。
ロ「確かに季節感0もいいとこだな」
ク「知らねぇよ」
麗「そう言うロスもあんま変わらんとちゃう?」
クロムの様なコートではないがほぼ全身黒の服装のロスにそう突っ込む。
ロ「分かってねぇな〜麗弥は。よく見てみ?ファーがついてないだろ?それにこいつみたいにファスナー締めてないし下は半袖だし?」
コートを少しずらしてロスは得意げに応えた。確かによく見るとフードの所についているファーはついていない。生地もクロムのよりも薄めなのが見て分かるし、白の丈の長い猫のイラストが入ったTシャツを着ている。…と言ったものの暑そうなことには変わりない。暑くてもそんな格好をしているのには理由があるんやろか?折角だからこの流れで聞いてみんのもええよな。
麗「クロムもそうやけど夏もコートを着るこだわりでもあるん?」
ロ「もちろん理由はあるよ〜。俺、強い日差しは嫌いでさ〜。日焼けするし日光に当たりたくないんだよな〜」
麗「え!?理由それ!?マジ!?」
まさかの日焼けが理由だとは思わず声が大きくなる。
ロ「マジマジ。クロムはよく分からないけど俺はマジ。日に焼けると赤くなるし痛いしさ〜」
それはそうやけど!俺等メンズだよね?あんま気にしなくてもえーんとちゃうん?そう思ってた俺の耳に飛び込んできたのはまさかの発言であった。
稀「分かるー!痛いよねー!オレも日光に弱くてさ〜。結構気を使ってるんだよねー…」
麗「え!稀琉もだったん!?」
稀「アレ?言ってなかったっけ?実はそうなんだ〜。いつも外行く時は日焼け止めクリームを塗ってるし帽子の角度も気をつけてるの」
任務の前に帽子の角度を直していた稀琉を見て納得した。なんかそのこだわりの角度が何年も一緒に居るのにいまいち分からなかったのは夏限定で直してるからか!と妙に納得してしまった。
ロ「帽子の角度直すの分かるな〜。俺は帽子じゃなくてコートのフードだけど昼間出る時は必ずつけてるし。日焼け止めクリームは一回試したんだけどなーんか匂いがダメでさ」
稀「匂いとか合う合わないあるもんね…そうだ!良かったらオレのおすすめの日焼け止めクリーム教える?もしオレのでよかったら一回使ってもらっても構わないし!」
「何種類かあるから」と笑顔で言う稀琉に「いいのかー!助かるよ〜」とまるで女子高生みたいにキャッキャしている2人。…アレ?俺の周り…女子力高い人ばっか?え?まっ、待って待って。まさかクロムも!?
助けを求めるような目でクロムを見ると呆れたように首を振る。
ク「…一緒にすんな。俺は元々肌が白すぎるから人前で肌を見せんのが嫌なだけだ」
それを聞いて少し安心する俺。良かったー…。しかし安心も束の間3人の肌の白さを見て「…俺も少しは気をつけるか」と思ったのであった。
麗「コートは分かったんやけど…熱中症とか大丈夫なん?」
ひとしきり話し終わったロスに先程の会話の続きをする。
ロ「大丈夫!クールビズだから問題なし♪」
俺に向かってピースをするロス。…まぁまだ初夏やし…クロムよりは薄着だからってことなんか…。
麗「それにしても黒はないんじゃないん?日光吸収するやんか」
ク•ロ「「黒以外は着る気がおきない」」
大真面目に同時に答えた2人に感心してしまう。
麗「あら〜…見事なハモリやね」
すると稀琉が笑いながら「ずっと思ってたけどクロムもロスも仲良しだよね。いつも一緒に居るし服装も似てるし」と言った。
ク「はぁ!?」
麗「あ〜確かに」
初めて会った時に既に2人は一緒に過ごしていた。部屋も同じで髪色や目の色も雰囲気も似てるし、常に一緒に行動している為、初めは名前を逆に言ってしまい睨みつけられることも多かったのを思い出す。
ロ「あらら。仲良しだってよ〜?」
笑うロスに対してクロムは反論する。
ク「気持ち悪いことを言うのはやめてくれ」
顔をしかめながら片手で顔を覆ったクロムは本当に嫌そうだ。…なんでそんなに嫌なのに部屋も一緒なんやろ?その疑問が喉まで言葉が出そうになったが怒られる未来しか見えなかったので飲み込んだ。
ロ「まっどっちかっていうと俺はこいつの兄貴みたいなもんだからな♪」
ク「調子にのんな」
ロ「あっ、間違えたな。保護者…かな?」
ク「ぶっ殺すぞ」
ロ「さっきから言葉遣いが悪いぞ。何処からそんな悪い言葉が出てんのかなぁ?」
笑顔の中に怒りマークを浮かべながらロスは「このお口かなぁ〜?」と後ろからクロムの首に手を回して口を引っ張った。
ク「離せ!気持ち悪い!」
ロ「言ったそばから直さねぇ悪い子には教育が必要だなぁ?」
ク「ガキ扱いすんな。マジで殺すぞ!」
そう言いながら暴れるがまぁ、ロスの方が力があるので…もがくだけになってしまっている。…やっぱ見た目通り力はそんな強くないんやな、クロム。…こう見てると尚更クロムが女の子に見える。口に出したら怒られるから言わんけど。
稀「やっぱり仲良いよねー。クロムとロスって」
稀琉がクスッと笑いながら言った。
麗「せやなぁ。初めて会った時から一緒やしな」
稀「だよね」
ク「離せって言ってんだろ!この変態が!」
ロ「変態じゃありませーん。逆に女みたいなクロムくんに言われたくありませーん」
ク「俺は女じゃねぇって言ってんだろ!死ねっ!」
そんな2人を暫く眺めていたが、クローがクロムを呼びに来たので、クロムは部屋を出ていった。

