Devil†Story

―深夜 ある住宅街―


「はぁーあっと…今日も飲み過ぎたなあ」


千鳥足で自分の家の前で鍵を出して開けようとしている男が居た。


輝太の父親だ。


父「それにしても…本当に消えたんだろぉなぁ…あのガキ」


ガチャッ…


キィィ…


玄関のドアを開け、中に入る。


バタンッ…


父「まぁ、どっちも面倒見るきは更々ねぇけど」


靴を脱いで家に上がった瞬間――


?「…へぇ?」


低い声が響いた。


父「だっ、誰だ!?」


父親は辺りを見渡した。


玄関の所に誰かいる…が、暗闇で分からない。


(なっ、なんだぁ!?こいつ!いつ入って来やがった!?)

?「…さぁ?どうでも良いだろ。んな事」


カツン…


その人影は歩き出した。


父「で…出てけっ!警察を呼ぶぞ!」


?「…呼べば?無駄になるけどな」


(電気…そうだ、灯りを…!)


父親は近くにあったスイッチを押した。


パッ…


そこの映し出された人物は……。


父「!?ガキ…!?」


父親は驚いた。


そこに居たのは黒髪に紅い目をした全身漆黒のフードを被った少年だった。