刹「この子は約3ヶ月前にクロムに頼んだターゲットの子。名前はあやなちゃんって言うんだけど」
麗「あぁ…。あの俺と稀琉が丁度任務で居らんかった時のか」
俺は写真の女の子の死体を見た。…なかなか可愛えのに勿体無いなぁ…。
刹「そう。報告書用にいつも探索メンバーに撮らせている写真。この時は依頼者もターゲットも殺ったんだけど…刺し傷だけでしょ?外傷は」
麗「あぁ…確かに」
見る所腹部の刺し傷くらいやな。
刹「その次に頼んだある組織の殲滅…それも刺し傷だけだったってロスが言ってたんだ」
紅茶を置きながら刹那は言った。
稀「あーあの宗教団体の……。それは分かるけどそれとその今回クロムに任せてる件と何が関係あるの?」
稀琉は真剣な顔付きで聞いた。まぁ、稀琉はさっきの刹那のクロムが“猟奇的”だと言う事と“それが増してる”という所について聞きたいのだろう。稀琉は優しくて仲間思いやからな。確かにこんな死体の話と何が関係あるんやろ…。
刹那が無言で新しい写真見せた。その写真でその理由が分かった。
麗「なんやコレ…!」
稀「何コレ…!?酷い…!」
俺は言葉を失った。稀琉も同じ様で口元に手を持っていったまま止まった。その写真に写っていたのは……血塗れの肉塊。
もう男なのか女なのかも分からないくらい滅茶苦茶に切り刻まれた…人であるかも分からない肉の塊。数多の死体を見慣れてきた俺と稀琉でも気分が悪くなるくらい酷い死体だった。
刹「これは昨日の任務でクロムが殺したターゲット」
稀「ク…ロムが?」
声を振り絞る様に稀琉が呟く。
麗「嘘やろ…原形止めてないやん」
俺と稀琉の問いに頷く刹那。
刹「2人共覚えてるかな?2ヶ月前のあの日…輝太くんの両親も殺されてた事」
麗「あぁ…。あの切り刻まれたやつか……。…!まさか…!?」
刹那は俺の言葉に頷き言葉を続けた。
刹「そう。本人はちゃんと答えてないけど、殺したのは間違いなくクロムだと思ってる。
契約違反までして殺したのは輝太くんの為だと最初は思ってたんだけど…そんな甘い考えじゃなかった。なんにせよあの時からスイッチが入っちゃったみたいで死体を滅茶苦茶に切り刻む様になったんだよ」
稀「そんな…」
稀琉は眉をひそめて呟いた。その表情にあるのは悲しみと戸惑い。俺だって戸惑ってる。
何故や?
何故そんなん事までしてるんや?
大体普段は全然変わりないやんか…。
刹「まぁ…殺し方を指定すればちゃんとやってくれるんだけどね…」
稀「…でもなんでクロムに任せてたの?もし分かってたんなら逆に落ち着くまでそういう任務させない方が…良かったんじゃないの?」
稀琉が静かに…でもはっきり言った。確かにその通りだと思うわ。もしかしたらトランス状態かもしれへんし…。
麗「その通りやんか。一旦止めさせた方が良いんとちゃう?てか俺らに言われなくても刹那ならその考えに至ってたんとちゃうの?」
刹那はため息を吐いて首を横に振った。
刹「もちろん思ってたけどそれは出来ない」
稀「なんで?」
刹「だって…クロムに頼まれたんだから」
稀「えっ?」
刹那はまたため息をつきながら言った。
麗「あぁ…。あの俺と稀琉が丁度任務で居らんかった時のか」
俺は写真の女の子の死体を見た。…なかなか可愛えのに勿体無いなぁ…。
刹「そう。報告書用にいつも探索メンバーに撮らせている写真。この時は依頼者もターゲットも殺ったんだけど…刺し傷だけでしょ?外傷は」
麗「あぁ…確かに」
見る所腹部の刺し傷くらいやな。
刹「その次に頼んだある組織の殲滅…それも刺し傷だけだったってロスが言ってたんだ」
紅茶を置きながら刹那は言った。
稀「あーあの宗教団体の……。それは分かるけどそれとその今回クロムに任せてる件と何が関係あるの?」
稀琉は真剣な顔付きで聞いた。まぁ、稀琉はさっきの刹那のクロムが“猟奇的”だと言う事と“それが増してる”という所について聞きたいのだろう。稀琉は優しくて仲間思いやからな。確かにこんな死体の話と何が関係あるんやろ…。
刹那が無言で新しい写真見せた。その写真でその理由が分かった。
麗「なんやコレ…!」
稀「何コレ…!?酷い…!」
俺は言葉を失った。稀琉も同じ様で口元に手を持っていったまま止まった。その写真に写っていたのは……血塗れの肉塊。
もう男なのか女なのかも分からないくらい滅茶苦茶に切り刻まれた…人であるかも分からない肉の塊。数多の死体を見慣れてきた俺と稀琉でも気分が悪くなるくらい酷い死体だった。
刹「これは昨日の任務でクロムが殺したターゲット」
稀「ク…ロムが?」
声を振り絞る様に稀琉が呟く。
麗「嘘やろ…原形止めてないやん」
俺と稀琉の問いに頷く刹那。
刹「2人共覚えてるかな?2ヶ月前のあの日…輝太くんの両親も殺されてた事」
麗「あぁ…。あの切り刻まれたやつか……。…!まさか…!?」
刹那は俺の言葉に頷き言葉を続けた。
刹「そう。本人はちゃんと答えてないけど、殺したのは間違いなくクロムだと思ってる。
契約違反までして殺したのは輝太くんの為だと最初は思ってたんだけど…そんな甘い考えじゃなかった。なんにせよあの時からスイッチが入っちゃったみたいで死体を滅茶苦茶に切り刻む様になったんだよ」
稀「そんな…」
稀琉は眉をひそめて呟いた。その表情にあるのは悲しみと戸惑い。俺だって戸惑ってる。
何故や?
何故そんなん事までしてるんや?
大体普段は全然変わりないやんか…。
刹「まぁ…殺し方を指定すればちゃんとやってくれるんだけどね…」
稀「…でもなんでクロムに任せてたの?もし分かってたんなら逆に落ち着くまでそういう任務させない方が…良かったんじゃないの?」
稀琉が静かに…でもはっきり言った。確かにその通りだと思うわ。もしかしたらトランス状態かもしれへんし…。
麗「その通りやんか。一旦止めさせた方が良いんとちゃう?てか俺らに言われなくても刹那ならその考えに至ってたんとちゃうの?」
刹那はため息を吐いて首を横に振った。
刹「もちろん思ってたけどそれは出来ない」
稀「なんで?」
刹「だって…クロムに頼まれたんだから」
稀「えっ?」
刹那はまたため息をつきながら言った。