Devil†Story

ク「なっ……」


なんとか寸前の所でかわしたが掠った左腹からはかなりの出血がある。


どういう…事だ?


なんで、輝太が……。


?「あーあ、避けられちったかぁ……」


普通のガキでは持つことすら出来ないであろう巨大な鎌を持って輝太…いや、輝太の皮を被った誰かが言った。


ク「お前は…何者だ?輝太じゃないな?」


俺がそう聞くとそいつは卑しく笑った。


キ「あっ、そうだよね。僕からは見えててもそっちには分からないよね。はじめまして、クロムお兄ちゃん。僕は“キシ”。死神だよ。よろしくね」


ニコッと笑う。


その笑顔はさっきまで輝太と同じ子どもの笑顔。


ク「死神…?気配なんて…感じなかったけどな?」


確かに輝太からは人間の気配しかしなかったし、何よりロスが気がついていなかった。


そう聞くとキシはクスリと笑い「ふふ…。これのお陰だよ」と、手につけていたブレスレットを見せた。


ク「なるほど…。それで魔力消してやがったのか…」

キ「そうだよ。まぁ、ロスお兄ちゃんに気付かれないかヒヤヒヤしたけど……中々効果あったよ」


ザッ…


ブレスレットを取ると今まで感じなかった殺気が辺りに立ち込めた。


ク「…ふん、ガキのくせにたいそう立派な殺気だな」

キ「クスクス…お兄ちゃんだってそうじゃない」


ク「はっ…生意気なガキだ。しかし、可笑しな話だな。輝太はただの人間だろ?」


俺がそう聞くと奴は楽しそうに笑いながら答えた。