カラン カラン…


「いらっしゃいませ」


青年が微笑む。


ここはある路地裏の一角にあるカフェ「Black Cafe」


入ってきたのは近所の金持ち学校として有名の私立高校の制服を着ている女の子だった。
女の子は無言で真っ黒な紙に十字架のようなマークが書かれた紙を見せた。



「あぁ、『Dark room』でございますね?かしこまりました」



青年は営業スマイルをして表の明るいカフェではなく書斎のある部屋に案内した。このカフェは本も借りられるらしい。


青年は辺りを確認して人気がない事を確認すると何番目かはよく分からないが赤い本を奥に押すと隠し扉が現れた。


「どうぞ」


青年は優しく中に誘う。少女が中に入るのを確認すると扉を閉めた。