Devil†Story

刹「違う、違う。あのねぇ…俺だって人の子だよ?特に子ども相手なら一応最後のお別れさせてあげたいとは思うよ?大体…母親が来たのは皆が行って少し経ったくらいだし」


刹那は普段俺等と話す時と同じ、砕けた感じで話している。


それは嘘でない証拠。


麗「せやったら…なんで引き受けたん?」


麗弥の問いに刹那の顔が少し暗くなる。


刹「そりゃあ……最初は色々言って引き受けられない様にしてたよ。お金だって本当なら子ども1人に50万くらいだけど、100万ですよとも言ってみたし、面倒ですよとも言ったよ。でも、聞かないんだよ。よっぽど嫌いなんだろうね」


稀「そんな……」


なんで、神様は……助けてくれないのかな。


人を愛すのって……こんなに辛くて苦しい事なの?


俺は密かに思う。


刹「それと選ばせた理由だけど……君達の事を思ってやったのが、かえって裏目に出たかな……。でも、結局…俺が選んでも結果は同じだったよ」


刹那は椅子に寄りかかりながら言った。


稀「えっ?どういう事?」

俺が聞き返すと刹那は皮肉に笑いながら答えた。


刹「なんとなくね、クロムが行くって言うとは思ってたんだ。それに最初は…クロムにやって貰おうって思ってたからね」


麗「なんで、クロムなん?」


刹「あの子が1番…心がないからだよ。何も感じないで殺ってくれるだろうし、次の仕事に支障をきたさないって思ってるからだよ」


刹那は静かにそう言った。