Devil†Story

刹「落ち着いた?稀琉」


刹那がさっきとは少し違う優しい声で聞いて来た。


稀「あっ、うん。その…取り乱してゴメンね、刹那」

刹「いいよ。だけど…これから駄目だからね?仕事に私情を入れるのは良くないし」


刹那はじっと俺の顔を見た。


仕事の時と同じ鋭い目に変わる。


稀「……うん」


そう…だ。


俺の仕事は……そういう仕事なんだよね…。


クロムが言った通りで……。


気持ちが沈んでいる稀琉を見た麗弥は刹那に問い掛けた。


麗「なぁ、刹那。1つ聞いてええか?」


刹「何?」


麗「なんで、俺等を今日、輝太ん所に行かせたん?」

稀「!」


そういえば、そうだ…。


なんで、4人で行かせてくれたんだろう。


刹那は微笑みながら「なんで?」と聞いた。


その笑みに優しさは感じられない。



麗「ちょっと可笑しいなとは思ってたんよ。まだ仕事溜まってるってゆうのに4人共、行かせたんのは。それに、任務も選ばせてたし。いつものアンタなら使命するやろ?」


確かに…いつもなら、有無言わず誰かに使命してるのに…今回は選ばせてた。


何か意図があるって事?


次の麗弥の言葉はそれに関連付けられる様なものだった。


麗「もしかして…テストとかちゃうよな?」


稀「えっ……」


俺はハッとして麗弥を見た。


麗弥は少しイラついているように見える。


多分…いや、確実に俺の為にだ。


麗「俺等に出来るかどうか…会わせて殺せるかどうかテストしてたんちゃうんか!?どうなんや、刹那!」


バンッ!!!


ビクッ


麗弥が思いきり刹那が座っている椅子の前の机を叩いた。


その手はわなわなと震えている。


すると刹那は少し黙っていたが、やがて………「……やれやれ。麗弥は稀琉の事になるとすぐ怒るね。違うよ」と言った。


麗「へっ?ちゃう…んか?」


麗弥は拍子抜けしたかの様に聞いた。