Devil†Story

ク「…それが、俺達の仕事だろ。依頼があって任務になれば簡単に…虫の様に人間の命を奪うのがな。俺達が……元から“闇”にしか、生きらねぇのくらい…知ってたろ?」


稀「そ…れは……」


稀琉は目をそらしながら言葉を切った。


そう……。


俺達は表に出る事は許されない。


ただ、任務があれば人間を殺すだけ。


感情や愛なんか邪魔にしかならない。


稀琉はそれを知っているから何も言えなくなった。


ク「…今回は俺が殺るし、あいつの事は忘れるんだな。……傷は小さめにだからな。一撃で殺らないとならねぇからな。すぐ死ねるだろうから…苦しまねぇで逝けるだろうよ」


俺の剣で刺せば…まだ小さいガキの体ならすぐに死ねる。


だったら、痛みも絶望も…大したことないはずだ。


ロスはさっきっから黙ったまんま様子を見ているだけだ。


稀「……ねぇ、クロム」


稀琉が小さな声で尋ねた。

ク「なんだ?」


稀「クロムは…なんとも思わないの?稀太を殺すのに……」


ク「!」


稀琉は悲しそうな顔をしていた。


俺は少し間を置いたがいつもの様に答えた。


ク「…それが任務なら、知り合いであろうが、ガキだろうがなんだろうが……殺すだけだ。それ以外になんもない」


俺の言葉に稀琉はハッとしてこっちを見た。


何かを言おうとしている様に見えたがやがて諦めたかの様に「そう……」とだけ言った。


ク「あぁ。じゃあ、俺は自室に戻るからな」


稀「うん………」


稀琉は静かな声でそう言った。


そんな稀琉を残し俺はロスと自室に戻った。