Devil†Story

そして、16時が過ぎた。


俺は3人にガキを任せてベンチに座っていた。


風が吹いてきた。


ク「………」


このなんでもない、平凡な日々も今日で最後。


…本当長かったな。


こんな面倒な目にあうなんて…二度とゴメンだな。


今度は絶対に見つからない様に戻らねぇと……。


すると、聞き慣れた足音がした。


パッと見ると輝太が走ってきた。


輝「クロムお兄ちゃーん!」


そして、俺の目の前まで来る。


ク「…どうした?」


輝「ちょっと疲れちゃったからベンチに来たんだっ」

そう言って俺の横に座る輝太。


ク「そうか」


…………


…………


しばらく沈黙が続いた。


ザァァ――……


少し強い風が吹いてきた。

俺の髪が風で煽られる。


輝「…ねぇ、クロムお兄ちゃん」


輝太がその風を合図にしたかの様に沈黙を破った。


ク「なんだ?」


輝「今日で…会うの最後なんだよね?」


ク「!」


輝太は寂しそうに呟いた。

ク「…知ってたのか」


輝「うん…。ロスお兄ちゃんが言ってた。稀琉お兄ちゃんは『これからも会いに行くよ』って言ってたけど…クロムお兄ちゃんはお仕事でしょ?」


ロスめ、余計な事言いやがって。


だが、その方が良いかもな…。


ク「あぁ。仕事が溜まってるみたいだからな…。今日で最後だ」


俺は静かにそう言った。


輝「そう…だよね」


輝太は寂しそうに言ったが…すぐ笑顔を作って「傷治って良かったね!お仕事頑張って!」と言った。