Devil†Story

―パーティー会場―


ア「見て見てヒカル!アレ!」



アヤナが指差す方向にはイルミネーションが施されたテラスが綺麗に光っていた。



思わず私は見とれた。



ヒ「綺麗…」



私がそう呟くとアヤナは「でしょ!?」と無邪気に笑った。



「アヤナー!ちょっと来てー!」




ア「あっ、ちょっと行ってくるね」



ヒ「あっ、うん」




アヤナは走って行った。



アヤナは誰とでも仲良く出来るフレンドリーな子だった。



私はつい楽しそうに話すアヤナを見て笑ってしまった。




その時だった。



「カァ」



一羽の鴉がパーティー会場に入ってきて私の所に来た。



そのくちばしには黒い紙がある。



どうやら私宛らしい。



私がその紙を受けとると鴉は闇夜に消えていった。




ポストカードで裏を見ると英語で




―I can hardly wait any more―




とだけ書かれていた。




―もう、待てない―



そう言う意味だ。



私はその紙を見て我に返った。