天使と吸血鬼

「先生。落ち着く。」

「俺もだよ。」

私は何だか眠たくなって、
目が重たくなってきた。
昨日緊張で眠れなく、
先生の鼓動が聞こえて、
気持ちが良かった。

「せんせ・・・。」

「何だ?」

「眠たい・・。」

「いいよ。
俺の腕の中で眠れよ。」

私はそのまま、
先生の腕の中で眠りについた。

初めてだった。
人間界に来てこんなにも、
グッスリ眠れたのは・・・。

愛しい人の腕の中は、
私の心の隙間に温かい
温もりをくれていた。