次の日。
担任の天童先生に会うと、
お礼を言った。

「気にするな。
真白と真壁が友達になったら、
最強じゃないか?」

「最強?」

「一生の親友になるかも
知れないぞ。」

「ありがとう先生。」

先生は私に笑顔で、
答えてくれた。

先生の笑顔を初めて見た
私は、自分の胸がキュッと
締め付けられる想いをした。

「どうしたの?」

「楓。」

「天童先生って格好いい。
女子生徒の憧れだもん。」

「そうなんだ。」

先生の後姿をずっと
見つめてしまった。

「恋した?」

「恋?」

何でも無いと言って
私の腕を持つ楓に連れられて
教室に行った私。

この時に初めて知った。
私の初恋。

それが先生・・・。