リストカットをすれば死ねる。 そう思ったのかもしれない。 だけど、あたしにはそんな勇気はなかった。 次の日。 気が付くとあたしは線路の上にいた。 あたしの高校の前には、踏切があるんだ。 電車にぶつかれば当然即死。 痛みなんか感じずに死ねると思ったんだ。 だけど、待っても電車は来なかった。 タイミングが悪かったと、この日は素直に家に帰った。