恋する美容師

店内はピンクとか白とか
まさに女が好きそうな店



服見てると
ギャル店員が
喋りかけてきた



「あのぅ、
天城さんですか?」



「そうだけど?」


ん?知り合いかなんかか?

全く記憶にない・・



「あの、いつもお買い物
ありがとうございます!」


あぁ、多分美容院の広告のカットモデルが着てる服のことか・・


多分この人は
主任かなんかなんかだ


このショッピングセンターで取り寄せてたからな・・


「あぁ、モデルがここの服気にってるから・・」



「そうなんですか!
嬉しいです♪
今日はどんな服を
お探しですか?」



俺は後ろにいるチビ女に
指差した



「なんか、こいつにさ
似合う服着せてくれ
俺がそれ判断する」



チビ女は固まる・・



「はい♪じゃあ
行きましょ!」



店員に連れていかれた
チビ女はポカーンと口を
開けながらズルズル
引きずられた



プッ・・
あの顔、おもしろい・・



俺が適当に店内を見ていた


しばらくすると
店員が俺を呼んできた



「これ、どうですか?」


「なんかこいつっぽくねぇ」



「じゃあこれは?」


「駄目だな」




さすがに9コーデ目は
疲れたのか
ぐったりしつつも
俺を睨んでくる


なんかな・・
あいつのイメージ
じゃねえんだよな・・


俺はあいつが似合う服
まで着せ替えごっこは
やめないつもりだし



俺って相変わらず
Sだな・・