『それより智也なんかあった?』 桜子には心配かけたくないからっておとんのことは話していない。 『さぁ、別に。なんで?』 『なんか元気ないし、最近会ってても…』 桜子は続きを話さなかった。 『ても何だよ?』 『ううん。何にもないならいいや。』 桜子はにこりとして自分の席に戻った。