「ん…。」 私が目を開けると右手に温もりがあって、目だけを動かして見ると 「…。」 「…‥。」 ばっちり夜琉と目があった。 「…大丈夫か?」 「何が?」 「ケガ。」 「もう大丈夫。」 「本当だな?」 「うん。」 実際あんまり痛くないし、口も普通に開けられる。 たぶん私が寝ている間も、ずっと冷やしてくれていたのだろう。