木々はだんだんと黄色い葉へと成長し、 夜の風が冷たく感じるようになった。 虫が子守歌のように優しい鳴き声になるにつれて、 あたしは不安を隠せないでいた。 あっという間の季節。 ほんの少し前まで、 あたしはまだ大丈夫だって、 まだだって‥ 思ってたのに。 夏休み最後の宿題を、日付が変わるころまでかかって終わらせた。 ほんの少しだけ寂しく、だけど充実した夏休みだった。