入りたいって言ってみたものの、 いざとなると実際めんどくさい。 勉強なんて元々嫌いだし、成績なんてだいたいいつも真ん中くらい。 ただ、一人で勉強したくないのが本音。 だから塾に行きたいってお母さんに頼んで、 今、あたしは、自分が望んだ塾の教室の前にいる。 『こんにちは~‥』 あたしはそっと扉を開けて、そっと挨拶をした。 それに気づいた先生が、あたしの方へと近づいてくる。