―――――――――――――――

「ふあーあ。」

久し振りによく寝た。
昨日は、楽しかったな。

満開の桜を見るのは、もう数年ぶりだった。

昨日のあれって、やっぱ『デート』に入るのかな。

きっと先生からしたら、なんでもないんだろうな。

あたしにとっては、立派なデートなんだけどな。

あたしの場合、今まで誰とも付き合ったことがないから、昨日のをデートって思ってるだけなのかな…。

よく、わからないや。

でも、きっと大事なのはデートかそうでないかじゃなくて、想い出になったかどうか、だよね?

絶対にあたし、一生忘れない自信ある。

だってすごく楽しくて、すごく綺麗だったもん。

それに何故か分からないけど、忘れたく、ないもん……。