野良ははっとした。



「もしかして・・・歩いたとか・・・?」



「そうなんだよ。なんか、変な白いのがついてると思って、洗おうとしたんだ。そしたら、キウイが逃げて・・・」



「歩いたのか」



「そう。変な白いのは、足だったらしい」



俺が見たたわしと全く同じじゃないか。



「お前、マジブスだな」



「ちょ、信じてくれないのはわかってるんだけどさ・・・」



「ちげーよ。俺もさっき、たわしが歩いたって言っただろ」



「あ・・・」



「思い出したみてーだな」