しかし、拾うことはできなかった。 「・・・ッ!?」 そのとき、俺は自分を疑った。 ――――たわしに足が生えた――――・・・!? そして、そのまま歩き、宇藤の下まで行った。 「あ・・・たわし・・・ 野良、投げてくれたのか?」 「え・・・」 「ありがとな」 「や・・・違くて、たわしが・・・歩いたんだ」 「・・・ ぷは」 「いや、本当なんだよ・・・俺だって信じたく・・・」