「そうか・・・じゃあとりあえず持ってみろよ」 「え、なんでだよ」 「そりゃぁ・・・このたわしの良さをお前に知ってもらうためだ!」 「別に良い」 「でも」 宇藤は無理やり俺に持たせようとした。 「俺は興味ねぇから!」 野良が手を振り払ったせいで、たわしは地面に落ちた。 「・・・んだよ、わかったよ」 宇藤はちょっと寂しげな表情をした。 「あ・・・おい・・・」 少しやりすぎたか、と思ってたわしを拾おうとした。