「ちりとりなんぞ、俺ら『ホウキ』がいなけりゃゴミだって集められねーじゃねーか?所詮プラスチックの塊だろが」

「ああん?アンタ達ホウキだって人間様が履いてくださらなきゃ、ただ先っぽにボサボサの枝毛無駄に付けてるデクノボーだろうが!」

「ホウキは魔法使いにも需要があんぞ、コラ!」

「ちりとりはしりとりの語源になってんだぞ、オラ!!」

夜が白み始めて太陽が顔を見せる。朝日がゆっくりとリズミカルに水平線に顔を出す。

「ホウキは柄が命だよなあ。柄が付いてなきゃ、ゴミ箱行きだ。へし折ってやる!!」