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「ーーお母様は、お父様のキスで“100年もの眠り”からお目覚めざめになられたのよね?本当にロマンチックだわ」

眠り姫と王子の間に産まれた一人娘は、日々美しく成長していた。

一人娘の言葉に眠り姫は頷き、娘の金色に輝く絹に似た美しいその髪をそっと優しく撫でる。

「お父様がね、お母様の純粋な美しい心が好きだ、って言ってたわ。

私、お母様とお父様が羨ましい。

二人の様に、どうしたら本当に愛する人と出逢い、結婚できるの?お願い…教えてお母様」

ダイヤモンドの様な瞳を輝かせ、幼い娘は母の顔を可愛らしく覗き込んだ。