「ん〜…めんどくさ」


そう言い立ちながら、
頭をかく八城。

どこいくんだろう?

私の胸は八城のそんな
行動だけで
いっぱいになった。


「ありがと」

「俺が暇だっただけだし」

予想通りの八城の答えに
顔が少し緩む。

これが、
『好き』かもしれない。

そう、感じた。