ブランドのバック、 ブランドの服…。 ブランドもので 全身を固めた彼女は 魅力的ではない、 そう僕は感じる。 ちなみに 今僕の目の前で 分厚いステーキを頬張る姿は 彼女はもちろん女だが、 雄ライオンに見えた。 「おいしいね」 彼女のそんな感想に 僕はそうだね、と 窓に目を向けながら言う。 ビルの足元で チラシ配りのアルバイトを している子が 妙に気になってしかたない。