「鈴ちゃん〜」 僕がツリーを見上げていると やっぱり、"彼女"の声。 付き合っているから 当たり前なのだが。 甘ったるい声、 別に嫌いじゃない。 でも"彼女"の声は 好きじゃない。 「鈴村くん、」 そんな可愛い、 でも媚びてない声が 頭の中でフラッシュバックした。 「行こうか」 "彼女"と"君"を 無理やり 重ね合わせた僕がいた。