鏡の前で、10分かからずメイクを済ます。予定はないけど、このまま家にいたらモヤモヤで頭が爆発しそうだし。 携帯を開いて電話をしたのは友人のマッキー。夜の蝶の彼女は昼間は多分夢の世界の住人なんだろうけど、 「…ひじりん?どしたのぉ」 受話器越しでも甘い声。僅かに掠れてるのが寝起きの証拠、かも。ごめんね。 「暇?」 あたしの言葉にマッキーは 「ひま~☆おいでぇ」 と陽気に声を上げてくれた。マッキーらぶ。