あたしはもう闇に溶け込んで見えなくなった京ちゃんの影をぼんやり眺める。


店に戻る理由もないし、京ちゃんを追いかける関係でもない。いや、追いかけて、その腕をとればいいのかもしれないけどそんな深い関係ではないとあたしの意識が止める。


単に拒まれるのが怖いのかもしれない。



もう、今日は本当、疲れた。



結局、何も入ってない胃は今までの訳の分からない緊張感で、気分を悪くして、とにかく横になりたい。


あたしは重い足を動かせて確か数十メートル先にある筈のコンビニを目指した。