ごめん、じゃなくて、ありがとうと言えば良かった。 最後まで、あたしってば、馬鹿だ。 失って、もう見えなくなって、 もう伝える術もなくて、 必要な言葉さえ浮かばなくて、 ────ただ、もっと傍にいたかったと、 ぼやけて霞む視界の中で思った。