信号が青に変わる。同じ空間にいることがすごく息苦しい。押し黙るなんて、卑怯だと分かってるのに、


「聖、君が幸せなら良いと何故俺は思えないんだろうな、」


細まった瞳に優しさが滲む。


「この場所に来たのは偶然でもなんでもない。橘君から電話があった。『俺の前じゃ泣けないから。傍にいてほしい』と。」


あたしは息を呑んだ。いつの間に、麻由が来る前あの席を立った時かな、だとしたら、こうなる事を知っていたの?

京ちゃん、あなたったらどこまで、


本当、やってらんない


あたしは胸に沸き上がるなにかを堪えるようにクッと笑った。