「ん…」 低い美声が籠もった色気を落とす事にいちいち反応してる場合じゃない。 うっすら目を開けた僚はあたしを確認したのか目が合って、 「う、わ」 伸ばされた腕。引き寄せられてあたしは僚の匂いに纏われて、抱き締められる。 「ち、ちょ、僚?」 寝ぼけて?いや、なんかもうこの押し寄せるフェロモンみたいなのにヤられる。どんだけ最強なんですかっ!! そんなにテンパるあたしに構わず、この状況で僚が一番初めに発した言葉は、 「…少し、黙りなさい。口塞ぐぞ」 俺様、発言。