「聖、説明」
京ちゃんが冷めた目を向ける。何だかな、その目線はちょっと痛かったり。
「こんなに酔わすとか、有り得ないでしょ。てゆうか二人?危ないとか、そんな危機意識はないわけ?」
冷たい京ちゃんの口調は聞き慣れてる筈なんだけどな。
「…早かったね」
実は、さっき京ちゃんには電話した。迎えに来いって。
ほんと、ついさっきなのに。少し乱れた髪。急いだのは確かだろうな。
京ちゃんの眉が僅かに上がる。
麻由は、意識が飛びそうになるのを必死で堪えていたみたいだけど、京ちゃんの登場で安心したのかクタッと力が抜けた。
あたしが、ゴクリと渇いた喉を鳴らした時、
「タクシー捕まらないっす!」
なんなんですかね、とブツブツ言いながらこちらに小走りで近寄るツトム。

