その後ろ姿を見ながら、今日は中々タクシーなんか捕まらないんじゃないかなとか思う。だってツトムだし。
「さて、と」
肩に寄りかかる腕をそっと掴む。
「まりゃ飲もぅょ~」
この期に及んで目線の定まらない麻由は呂律の回らない口調で片手を上げた。
「飲まない、てゆうか麻由とはもう絶対飲まない」
あたしの断言した口調に麻由はケラケラと楽しそうに笑う。
「うー、吐きそ…」
ひとしきり笑った後、口元を押さえてうずくまる。
「ちょ、大丈夫?」
「…大丈夫じゃにゃー」
涙目の大きな瞳に限界を見た気がした。
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