「麻由、あたしって駄目な女だよ。ふらふらしちゃうし、適当だし」


本当、そうなんだけど、麻由にとっての『吉沢聖』はそうじゃないみたいで怒った様に首を振る。


「それ、あたしじゃん。聖いやみ~」


からかうように膨れた表情が、誰かに似てるな、って思って、それが誰だか分かる前に麻由がまた言葉を落とす。






「ダンナがね、浮気してるみたい」





唇を噛んで、真っ赤な瞳とその口元にあたしは目を奪われた。