「嫌です」

「なんですか、即答とかかなりツラいすよ」

「ツトムと飲んでも楽しくない」

「ひで。流石にハートが折れそう」

グサッと胸の辺りを抑えながらヨロヨロと机に持たれかかるツトム。

「いや、大丈夫。ツトムはしぶといから。尊敬する」

「いやー、そんなー。だけど俺は聞き上手に話上手で、更に床じょー…」

ボスっ。


鈍い音は、ナイスタイミング。木元さん登場で例の書類ハンマーをツトムの頭に落下。



「下らん。ツトムも吉沢も仲が良いのは分かったから仕事しろ」


野太い声は少し呆れたみたいで。


「きゃっ、俺ら仲良しベストカップルですって、どうします?」


ツトムはまたお花畑でスキップするような解釈。もう、なんかウケるし。


「本当、下んない」



プと笑って、あたしはツトムに定位置に戻ってね、と親指で合図した。