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マンションについて、しっかりしない足取りで流れる様にソファに倒れ込む。


気分悪い。体がフワフワする。明日は仕事なのに完璧に酔った。


「ひじり?も~寝る?」

京ちゃんが冷えた飲料水をあたしに手渡す。

「んー…」

近くなった距離に、あたしは京ちゃんの首に腕を回してゆっくり引き寄せた。


甘い、トワレの香り。出会った時から変わらない。セクシーだと、あたしははっきり言える京ちゃんの口元を噛むように舐めて、あたしは彼の唇を奪った。


「…エロいんだよねーひじりは」



クッと笑うその口角を上げる動作さえ京ちゃんの方が独特の色気を纏うのに。

あたしはもう一度、京ちゃんの唇に舌を這わす。細い舌が絡まって、甘美な味わいに脳がトロけそうになる感覚。



「…スイッチ入ったからもう止めないよ」



京ちゃんは、艶やかに笑って、あたしを抱き締めた。