こういう時、なんて言うのかな、なんて言ったらいいんだろ。 まだ活動的な大通り。車の行き交う音が煩い。 ひどく頭は冷静で、なのに鼓動だけ落ち着かないなんて、意味分からない。だって、その質問をする京ちゃんが分からないから。 黙り込んだあたしに、京ちゃんはフと笑った。 「別にどーでもいいけど」 素っ気ない、興味をなくしたような声。 「なにそれ」 本音が見えない、いつだって京ちゃんはグレイ過ぎる。