それから、三次会に流れるテンションの高い声に押されて、入口の鉄のドアを開ける。ざわめく音が酔った体に響いて、真夏だった外の空気は益々皆のボルテージを上げてるみたいだった。 だけどあたしは足を進めなくて、もう帰ろうかな、と腕時計に目を向ける。 『…帰んの?』 低過ぎない耳に残る声が聞こえて、 次に感覚に入ってきたのは、 タバコの煙。 それに、微かにトワレの匂い。