「久しぶりだねー」

麻由がフワリとした笑顔を向ける。

「うん。麻由も元気だった?」

「この通りだよー。今日はどうしたの?」

「取材、だったんだ」

クイと首を店の方へ向ける。麻由は、そっかぁと納得したようで、


「彼、待ってるよ?」


あたしは、タバコに火をつけた京ちゃんを見ないように、気付かないように、小さく言った。


「いーんだよ。京だもん。あ、覚えてないかな?二次会の時にチラッと顔出しただけだし」


首を傾げながら麻由は一度京ちゃんを振り返った。