不思議だってゆう感覚が強くなる。体の繋がりでしか近付けなくて、一瞬で遠くなった人なのに、今こうして傍にいて、仕事の話なんかして、あたしは一応冷静でいられて、なんか怖い。


「…混むな」


口を開いたのは僚で、軽い渋滞に掛かった車は低速に速度を落とす。


「イベントやってますね、しかも終わったみたいです」


確か、この近くにあるイベント会場でテレビ局主催の周年イベントが開催されている筈。普段は静かな郊外も今週は活動的だと、この前の地域情報誌で特集したばかり。で気付けばそんな時間で、車は大分ドライブしたみたい。


「…なんとかならないか」


「え?」


ついに止まった車に、ハンドルを指で軽く叩いて僚の目線があたしに向けられた。