ダサカレ─ダサイ彼氏ハ好キデスカ?

『どこでもいいって言うから』


「ほかの場所じゃダメなのか?」


『ダメって言われても……これじゃどこにも行けないよ』


知らぬ間についたタメ息にの後、仁が口を開いた。


「出かけるの、止めるか?」


『なんで!…そんなに自分の過去を知られられるの嫌?嫌ならハッキリ言って、出かけるの諦めるから』


「諦めるからって……他の場所じゃダメなのかよ?」


『ダメじゃないけど…、仁がわからない。怒ってたと思えば急に笑い出したり、かと思えばまた不機嫌になったり…。
出かけようって言ったくせに、やっぱり止めようとか…だったら最初から誘わなきゃいいのに、期待させるような事ばかり言わないでよ…!!』


これ以上好きになる前に、嫌いだって言ってくれれば諦めもつくのに。
 仁とならどんな場所でも楽しいけど、そこまで言った以上引き下がる事が出来なかった。


「……考えとく」


重たい空気の中、ボソッとそんな言葉が耳に入った。


『ごめんなさい』