「いずれにしてもだね 戸田君」



はい・・・



「長谷部先生が退職された後も 生徒達が自主的にバレーボールをしたいと言い出した」



はい それはそうですね



「そして その指導者として生徒達は君を選んだわけだ」



まあ 僕は何の顧問もしてませんので・・・



「これは素晴らしいことですよ 戸田君」



・・・・・・



「とにかくそういうわけで 君にはバレー部顧問として ぜひ頑張ってもらいたい」



「そうですよ 戸田先生 生徒達の期待に応えてあげてください」

と校長も 理事長の後押しをしはじめやがる



あ・・・はあ・・・



じゃあ 失礼します・・・



うーーん、マジかよ・・・



こりゃもうことわれんぞ・・・



っていうか辞めようと思ってたのにさ



ぜんぜん辞めれるような空気ちゃうもんなあ



とりあえず一服しに行くか



ガラガラガラ



あ 草山先生 どうも



「戸田先生 バレー部顧問就任 おめでとうございます」



は? もうそんな話まわってるんですか?



「いや 近年本校はわたしの野球部以外 ほとんど運動部は活動してませんでしたからねえ とても嬉しく思ってますわ」



あ そう 嬉しく思ってくださってるんですか・・・ はあ・・・