滝沢『実は、茂はこの10年間ずっとたった1つの会社をターゲットにしてその会社に探りを入れてたんだよ。』


リン『その会社って?』


雪華『恐らく、“Memory社”ね。』


滝沢『御名答』


雪華『でも何で?』


滝沢『その答えの前に、あと“2つ”、彼の特技の説明をしないとね』


滝沢『特技その2、それは“コピーと復元”さらにはその物の応用の能力茂は、他人の作った物でも、その物をパソコンで“データ化”してそれを見事に自分の物として使うんだ尚且つ、その物の持つ“欠点を”最小限に抑えて、自分なりに作り直す事すら出来るんだ 』


滝沢『そして、3っつ目の特技、これが茂の“最大の特技”それは…』



茂『出来たぞ』


リン&雪華(ビク何かと思った脅かさ無いでよ)


滝沢と茂が二人で話している。



滝沢『やっと出来たか


茂『あぁ』


滝沢『じゃあ行くか』


茂『おう。』


リン『二人共、行くって、何処に?』


滝沢『何言ってるんだよ、“Memory社”に決まってんだろう』


雪華『え?今から行くつもりなの?滝沢君。』


滝沢『雪華さん、リンの事、お願いします。雪華さんの家で待ってて下さい。』

滝沢『今から全てを終わらせて来ますから』



滝沢と茂は部屋を出ようとする。


リン『滝沢君…』


リン『必ず、帰って来てね』



滝沢『……』



滝沢が後ろを振り返り、リンに笑う。



滝沢『勿論』



そのまま、滝沢と茂は“Memory社”へ向かう