一方その頃、滝沢を待つリン達は…



リン『滝沢君遅いね』


雪華『まだ10分も経って無いじゃない。滝沢君なら大丈夫よ』


リン『うん…』


雪華『こんな時こそ信じてあげなきゃ』


リン『違うの…』


雪華『“違う”って何が?』


リン『滝沢君なら平気だと思うんだけど…』


雪華『だけど?』


リン『だけど、何で電話の人は、滝沢君のアドレスとか番号を知ってたんだろうって思って。』


雪華『確かにそうね、あの感じだと、滝沢君は全く相手の事知らないみたいだし…』


リン『罠とかだったらどうしよう』


雪華『“罠”って、一体何の為に?』


リン『分からない…分からないけど、何か出来すぎてる気がするの誰かに操られている様な』


リン『だって、あの滝沢君に着たメールのタイミングだって、滝沢君と私達の記憶が、両方共、“正常”って分かったから、皆で“Memory社”に行こうとした矢先にあのメールだよ…』


雪華『リン、貴方の考えすぎよ、昨日から色々有りすぎたからきっと疲れてるのよ、滝沢君が帰ってきたら起こしてあげるから、少し寝たら?』


リン『……そうだよね私の考え過ぎだよね』


リン『私、ちょっと寝るね』


雪華『そうした方が良いわよ』


そして、3時間後……



リン『う〜ん……』


リン『あれ今何時滝沢君はあ、有ったお姉ちゃんの携帯だ』


リン『えもう8時大変だ滝沢君は』


リン『お姉ちゃん起きてもう夜の8時だよ』


雪華『ゴメン、リン、私もつい寝ちゃって…』


リン『そうじゃ無くて滝沢君』


雪華『滝沢君がどうしたの?』


リン『滝沢君がまだ帰って来ないのよ私達がここに着いたのは夕方の5時前位よ流石に3時間は遅くない』


雪華『確かに、3時間は遅いわね……』


車から出ようとするリン。


リン『私、少し見てくる』


雪華『待ってリンあれ』


車のミラーに写るったマンションから出て来る人影。


それは…滝沢かそれとも…