新道『さらに驚きなのはこれからです皆さんは知っていますか?人“一人”が脳の中に記憶できる量には“限界”があります。個人差は有りますが、歳を重ねる毎にその容量の限界に近づき、新しい物事を覚えるのは一苦労。』


新道『皆さんも結構多いのでは有りませんか?“子供の頃は飲み込みが速い”とか“小さい子は善い事も悪い事もすぐ覚える”等と言った経験。』


新道『実はそれもそのはず、年齢が小さければ小さいほどその容量の限界までが遠いので何でもすぐ覚えるんです


新道『我が“Memory社”はそこに着目しました実は先程御説明しました。この“メモリーチップ”を埋め込めば、また“新たに”その記憶の容量の限界を延ばす事が出来るんです』


新道『我々人類はとうとう“無限の記憶”を手にできる時代がやって来たのです皆様、もう一度言います…』

テレビを消す音(プチ)



滝沢『は〜ぁ何が“無限の記憶”だよ…バカバカしぃ、どうせまた金儲けだろう(笑)前にもこの会社“夢を売る会社”なんて言って“ドリームメモリー”なんっつて売ってたけど、その人が望んだ夢の“記憶”を売ってただけで、実際それは記憶だけに過ぎないから、“俺は夢を叶えた筈なのに何で”なぁ〜んてブームどころか、クレームが殺到して客が買った記憶をまた消した馬鹿な会社だろぅそもそも、記憶なんて、そう簡単に売り買いできる様なもんじゃねぇっての……ってかヤベー仕事遅れちまう急がなきゃ』