不適な笑みを浮かべながら、拍手をする新道。


拍手の音『パチ、パチ、パチパチ…』


新道『凄いいや、正に凄いねぇ…リン君は…』


雪華&茂。『…』


新道『まさか、今の出来事と雪華君の言葉のお陰で、私の仕込んだ受信機を破壊し、更にはその受信機を跡形も無く消し去る事に成功するとは…』


新道『これぞ正に“愛の奇跡”と言ったところだろうねぇ〜』


新道『流石の私も、これには驚いたよ。(笑)』


新道『まさか、私が研究に研究を重ねて造った記憶電波の受信機を良くもまぁ〜。いや、本当、実に凄い今の化学や医学では発見すら出来ない筈の物を良くも完全に消し去ったよ』


新道『きっと、天国に居る滝沢君も喜んで居る事だろうねぇ(笑)』


新道『そう思わないかい?リン君(笑)それとリン君のお姉さん(笑)』


雪華『ちょっとアンタいい加減に…』


新道『しかし…私は今まで、“奇跡”と言う物は、普通なら諦める程、無理だっと思った事が、“叶った時”に使う言葉だと思って居たけどねぇ。まさか“奇跡”と言う物は、時に、こんな“残酷”な事もするんだねぇ…良い勉強に成ったよ』


雪華『…』


新道『でも“物事”にはねぇ、知らない方が“幸せ”って言う事も有るんだよ』

新道『今のリン君の様にね…ホレ雪華君、今のリン君を見てご覧』