「「乾杯♪」」



とりあえず乾杯をすると開口一番の涼の言葉が



「姫子ちゃん元気?」



これ、どーよ?



「まぁまぁ‥」



「あのファンミから嫌がらせなくなったんだろ?」



今日この手の話多くねーか?



「俺の知る限りではな‥」


「よく言うよ‥
姫子ちゃんのどんな小さな変化も見逃さないくせに」


「当然だろ?」


「まぁ、あの鈍感な姫子ちゃんは蕾斗のおかげだって気付いてないんだろ?」


「多分な‥
相沢裕子のおかげだとか思ってんじゃね?」



さっきから涼や石川が言ってるファンミの出来事というのは‥



「ははっ‥まさか2度も王子蕾斗が見れるとは思ってなかったよ」



そう。
相沢裕子にやった話をファンミで再びしただけだがな‥


てか、絶対コイツばかにしてんな‥



「ははは‥」


「怒んなよ♪
そういや、あの野外ライブの日何で蕾斗があそこにいたかも姫子ちゃんは知らないんだろ?」


「愛の力だし♪」


「はいはい‥」



あの日、妙な胸騒ぎがしたんだよな‥

だから、涼に電話してGPSで姫子の場所を調べたんだけど‥

これって、ある意味愛の力じゃね?



「まぁ、これからも仲良くな」


「当たり前だろ?あんなやつ俺しか面倒見れねーし」


「いや、俺も‥」


「はい、黙ってね〜」



 ピリリリリ ピリリリリ♪



「メールだ‥」


「ん?メール?」



FROM:姫子
SUB:大変!
────────

お母さん達、
帰って来るって!


   --END--



げ‥‥



「まじかよ‥‥」





続編に続く ←