みんなが遊んでいるのは、公園…ではなく、小梅ん家の庭。
庭っていうか、あたしたちから見れば公園にしか見えないんだけどね。
フツーにブランコとか滑り台とかあるし。
この中村園はほぼ綾小路財閥の援助で運営されてる。
…まぁ、綾小路家の隣に建てられたのは園長のわがままだろうけど。
だから小梅パパが、わざわざ公園に行かなくても庭で遊んでいいよって言ってくれたらしい。
…単に園長が小梅パパに会いに行く口実なんじゃないかとも思うけど。
昔はあたしもよく小梅とソラと3人で遊んだっけ。
小梅といえば…。
なーんか昨日の入学式から様子がおかしいんだよね…。
柳人とは相変わらず進展してないみたいだけど。
今日やけに新任の月島先生のことを見てたっていうか…。
まさかあの小梅が月島先生に心変わりしたなんて考えられないけどさ。
っていうか、あたしも人のこと心配してる場合じゃないんだよなぁ…。
「おーいみんなー!!帰ってお風呂入るよー!!」
「はーい!!」
ワイワイガヤガヤ綾小路家の庭で遊んでいた子供たちを集める。
中村園で生活してる子たちはあたしも含め18人。
先生は園長だけ。
高校生があたしとソラと椛兄。
中学生が2人。
あとはみんな、小学校や幼稚園の子ばかり。
一番下の子にいたってはまだ生後5ヶ月。
生まれたての赤ちゃんを病院に置き去りにするなんてどうにかしてるよホントに!
母親失格!
というより人間としてどうかと思う!!
そんなわけで、必然的に年長のあたしたちが子どもたちの面倒を見ることに。
まぁ、みんな家族だし、あたしも進んでやってるんだからいいんだけどね。
……いや、よくない!!
この〝家族〟っていうカテゴリーがあたしにとっては、重要っていうか、問題っていうか…!!

