「あ、そうだ。リナ、はいこれ。お前の制服の上着にリボン。それと丈の長いスカート。教室行くまでに着替えねぇと、初っ端から生徒指導室行きだぞ。その格好」



「ちょっ!ちょっともう!!一緒のとこに住んでるからって勝手に人のクローゼット開けないでよっ!」






…確かにリナの格好は完全に校則違反。



アクセサリーにメイク、制服はリボンも上着も着てないし、オマケにノースリーブに改造している。




まだ春なのに…。




中等部の頃からこの格好見てるんですが…寒くないのかなっていつも思う。




ていうかソラも準備万端すぎ。







「ソラ、リナの親みたいですね」



「ははっ。ホント世話のかかる娘でねぇ」



「ちょっとそこ!冗談にのらない!!」






そんな二人を見ていたら自然と笑みがこぼれた。









「やっといつもの小梅らしくなったね」



「え…」



「朝から変だし元気なかったし、ちょっと心配したんだよー?」



「ごめんなさい…その…」



「まぁ、心配くらいいくらでもかけていいんだけどね。
小梅、自分のことあんまりあたしたちに相談してくんないからさっ。あたしたちだってどうやって元気づければいいかわかんないじゃん?
友達なんだし、少しは話してよねっ」






昨日、柳人に言われたセリフをまた言われてしまった。